在宅介護生活を支える救世主

在宅介護が必要になると、買い物に行ったり、自炊したりすることが難しくなります。また、高齢になると自炊できたとしても、偏った食事やインスタント食品に頼るようであれば、栄養バランスが崩れてしまい、健康を損なう可能性があるでしょう。

そこでぜひ活用してほしいのが、配食サービスです。しかし、実際に利用する場合、様々な利用者の事情があることを想定しなければなりません。中には咀嚼力が落ちてきている利用者もいます。いくらバランスのとれた食事と言えど、全体的に固くて食べることができなければ、せっかくの配食サービスも意味をなさないことになります。

このような場合、食材をミキサーなどで細かくしたり、とろみをつけることで食べやすくする工夫が必要になってきます。配食サービスの中で、咀嚼力に応じた食事を作ってくれるケースは多いため、どんな業者があり、どんなサービスを提供しているのかをきちんと調べておくといいでしょう。

また、配食サービスの中には、コストの関係から同じメニューを利用者全員に提供しているケースもあります。これは問題と言えるでしょう。利用者が様々な病気を抱えている場合、医師から食べ物が制限されているケースもあります。糖尿病など特に気をつけねばならない病気もあるため、個別に応じたメニューを提供している場所の方が望ましいです。

また、配食サービスは、基本的に食事の配達だけがサービス内容として考えられています。しかし現実では、一人暮らしの利用者の安否確認を望んでいる場合が多いとされています。

そうした背景から、家の中で転倒や病気など不測の自己が起きていないか等、利用者の安否をチェックすることも配食サービスの一環として導入する動きが見られます。